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いつもへりのほう

崖っぷち女子大生2人が本を読み人生について語ります。

ゆっくりゆっくり戦うゆとり

 サカナクションのスローモーションて歌が好きだ。

あと黄色い車って歌が好きだ。

 


サカナクション「スローモーション」MUSIC VIDEO

 

 

ゆとり世代だからなのか、この二曲の歌詞がすごく刺さる。

特に、「行けない つらりつらりと行けない」とか「ゆっくりゆっくり行けばいいのさ」ってところがいい。

安心するから。

 

 

 

でもわたしはたまにトップオブヤンキーの半田さん(仮名)が言ってたことを思い出してしまう。

 

わたしが通っていた中学は校舎の窓ガラスが割られてるタイプの学校だったので、クラスの半分くらいがヤンキーまたはヤンキー予備軍だった。

ある時、クラスの不登校の子が久しぶりに登校してきた。でも結局クラスに馴染めずにまた不登校になってしまった。よくある話だ。

トップオブヤンキーの半田さんも半分不登校みたいな感じだったのだけど、それはクラスに馴染めないからとかじゃなくて気分次第で来たり来なかったりって感じだった。ヤンキーの中のヤンキーだから学校に来るも来ないも自由なのだ。

久々に学校に来た半田さんがクラスの近況を隣の席の人に聞いていたのだが、その時、再度不登校になったあの子の話になった。

半田さんは「だめじゃん」とその子について一蹴した。

そのあとポツリと「戦わなきゃ」と言った。それでその会話は終わった。

何でもない一言だけど、わたしにとってこの「戦わなきゃ」というのはものすごく衝撃的だった。

 

半田さんも戦ってたなんて!

生まれ持ったヤンキー気質とか怖い顔だけでトップオブヤンキーとして君臨してるわけじゃなくて、半田さんだって戦いの日々を送っていたのだ。その時は全く知らなかったが、半田さんが実はいろんなものと戦ってたのが後々わかったので、しばらくしてからもこの「戦わなきゃ」はじわじわ来て、いまだに覚えているのだ。

生きるということは、戦い続けるということなのだ。結果に関わらず、生きてる限り勝負は繰り返される。いろんな形で。

当時、スクールカーストが社会の全てだったわたしにとって、半田さんの「戦わなきゃ」という言葉はいろいろなことを悟らせるに十分だった。

 

そんで、わたしは中学を卒業して女子高に入った。そこでわたしは誰とも戦うことなくぬるま湯に浸かりきって4年間を過ごした。友達と男を取り合ったり、部活の大会で勝ち上がったり、偏差値を高くするために切磋琢磨したりすることはなかった。

大学も特に何かと戦った記憶はない。

戦う前に逃げてしまったし、戦いそうになったら戦わなくていいように努力した。

そして、ずっといろんなものの最下位や最下層にい続けた。

 

そして、ちょっと辛いことがあるとすぐにへこたれてきた。そしてサカナクションを聴く。

なーんだ、山口一郎だってぐずぐず悩んでるし、「ゆっくりゆっくり」でいいんじゃん!

と思って安心する。

 

ぬくい。いや、ぬくかった。これまでの人生。

 

 

そんなわたしもついに会社員になった。

会社という所は、今までみたいにぬくい場所ではなさそうだ。

 

怒られたくないので、手の爪には何も塗っていない。

 

これからは、ゆっくりゆっくり戦い続けようと思う。

まあ、わたしがわざわざそんなこと思わなくても、戦いは強いられるんですけど。

今度は逃げずに戦い続けようと思うのだ。

 

だからといって、完全に大人にもなりきれず、足の爪にはこっそり子どもっぽいショッキングピンクを塗って出社する。ばれないから平気平気なんて思いながら。

 

そんなわけで、もう女子大生でもないし、相変わらず本の話も書かないまま、ブログは続きます。

そういえば、村上春樹の『アフターダーク』には「ゆっくり歩け、たくさん水を飲め」って台詞が出てきますね。これも安心するのでとても好きです。

 

 

 

やっと本の話ができた…。

 

 

M